潮風の匂い



今宵の赤坂は潮の匂いがいたします。港区、とは申しましても海からはずいぶんと離れておりますのに。潮は潮でも、爽やかな潮風の匂いではなく、もわっとした東京湾の匂い。これも台風の影響でしょうか。
潮風の匂いといえば、字幕翻訳の戸田奈津子さんが、映画ETの翻訳で、主人公の少年が離婚した父親のセーターを物置で見つけて言う「(お父さんの匂い)シーブリーズの匂いがする」というセリフを「潮風の匂いがする」と訳し、 それは違うのではないかと指摘され「オーデコロン」に直したことがあるのだそうですが、この字幕は今でも「シーブリーズ」ではなく「オーデコロン」のまま、なのでしょうかしらん。