倶楽部:今宵、銀河を杯にして ニコラシカ その2



今日はコニャック、レミーマルタンでニコラシカ。たいへん美味しゅうございました。が、昨夜の頭痛に懲りまして本日はショットグラスで2杯のみ。ブランデーとコニャックの関係がよくわかりませんでしたので少々お勉強を。
ブランデーとは、本来ぶどうを発酵、蒸留した酒につけられた名称。現在では果実を主原料にする蒸留酒全てについてこの名称が使われている。ブランデーという名称は、コニャック地方で葡萄をワインにし、さらにそれを蒸留したものをヴァン・ブリュレと称し→それを取引にやって来たオランダの貿易商たちがオランダ語に直訳してブランデ・ウェイン→輸出先のイギリスでこの語を縮めてブランデーと呼ぶようになった。
このようなワイン蒸留型の代表的な例が、フランスでしたらコニャック、アルマニャック、フレンチ・ブランデーなど。ドイツ、イタリア、スペイン、東欧、ロシア、アメリカ、日本のブランデーもこのタイプが主流。一方、葡萄からワイン用の果汁を搾ったあとの残りかすを再発酵させて蒸留したものは、かすとりブランデーと呼ばれ、フランスのマール、イタリアのグラッパはこのグループ。(なんですか、かすとりブランデー、という言葉があまりきれいではなくてお気の毒。)葡萄以外の果実を原料にしてつくられるブランデーでは、林檎を原料とし、フランス西北部ノルマンディー地方で作られるカルヴァドスが有名。他にもさくらんぼ、西洋梨、プラムなどを原料とするブランデーもある、とか。