SHISHUKEI



Mistress Noohlさんより、リーフ・ブック《刺繍刑》vol.4が届きました。この小さな箱は、少女趣味と濃密なエロスが入り交じる独特の世界がびっしり詰まった、玉手箱。
ビーダーマイヤーの棚・第四集『眠りの誘い』を読みながら思い出しましたのは、アニスの香り。子供の頃、帝国ホテルのガルガンチュワを訪れるたびに、缶の美しさに惹かれてキャンディーを母に買ってもらったのですが、どれもこれもアニスの香りが強すぎて子供の口に合いませんで。「外国人はこれを美味しいと思うの?」と子供心に異国の方々の味覚を疑ったものでした。あれから幾年、今はアニスの香りも好ましいと思えるようになりました。今宵は久々に、リカールを。