有馬玩具博物館



御所坊から歩いて数分の所にございます「有馬玩具博物館」。御所坊のスタッフの方が「玩具博物館はああ見えてもすごいんですよ。世界に誇れる展示品の数々で、特にからくり人形はとても貴重な、面白い作品がたくさん集められているんです。今はサンダーバード展でそのからくりを見ていただけないのが残念なぐらいで」とおっしゃってましたが、ほんとうに。
実は、こちらの博物館、以前にご紹介いたしました、うさぎのオルゴールをデザインされた西田明夫さんが館長。是非一度訪れてみたいと思ってはおりましたが、なにせ遠いものですから、よもや訪れる機会はあるまいと半ば諦めておりました。思わぬ機会に念願が叶いました。
建物は3階から6階が玩具の博物館、1階がアトリエ、2階がレストランとなっておりまして、まずはエレベーターで最上階の、伝統的なドイツの玩具のフロアへ。ドイツ東部、エルツ地方で作り続けられてまいりました、くるみ割り人形、煙出し人形、キャンドルアーチやピラミッド。こういったものが大好きな私といたしましては、あまりの作品数とその素晴らしさに、思わず高まる心拍数。なんと運のよいことに、ちょうどフロアにいらっしゃいました西田さん直々にご案内いただきまして、旧東ドイツでの玩具作りに関します楽しいお話、悲しいお話など、たくさんの興味深いお話を伺う事ができました。
さて、マダムキラーとのお噂の西田さん。お会いいたしましての印象は、深い知性と、包み込むような笑顔の中に時折垣間見える芸術家としての鋭い眼差し。噂通りのとても素敵な方。母なども「とってもいい感じの方ねぇ」と、もうあっという間にすっかりファンに。ご多忙な方だそうで、御所坊のスタッフの方が「わぁ、館長さんに案内をしていただけたんですか?それは珍しい。ラッキーでしたね」と。はい、幸運でございました。