花小宿

至れり尽くせりの御所坊からは一転、こちらは「おかまいしませんので、どうかお好きにくつろいで下さい」という、たった9室のこぢんまりとしたホテル。チェックイン時に部屋代はお支払いで、ホテル以外の食事は好きなところでとってもよいシステム。フロントに誰もいない事も多く、最初から渡されたキーホルダーには下駄箱の鍵も付けられておりまして、必要な時には自分で出し入れいたします。
お部屋に通されましてまず、空気の色が違う…と思いましたら、縁側と室内との境にございますガラス戸の色が金茶色。ここから柔らかく差し込む光で室内はセピア色。なんとも良い雰囲気です。お部屋も素敵なのですが、なんと申しましてもこちらの花小宿で特筆すべきは、お食事処の「旬重」。