玉虫



このエサ、外国産昆虫用とも書かれておりまして、袋の裏面にはコーカサスオオカブトムシ、アンタエウスオオクワガタなど世界の昆虫が紹介されております。その中の一つ、ニジイロクワガタを見て思いだした事が。

小学校低学年の頃奈良に住んでおりまして、よく近くの山に遊びに行っておりました。その日も、隣に住んでいた年下の男の子と二人で楽しく語らいながら山道を歩いておりましたら耳元でぶおーん、ばちっ、という音が。なにやら被っておりました麦わら帽子にとまった様子。恐怖に固まったまま男の子に「何か帽子についてない?」と尋ねると「あ、タマムシだ!」と。え?タマムシ?あの虹色に光り輝く美しいタマムシ?虫はあまり好きじゃないけど、タマムシだったら持って帰りたいかも、などと考えておりましたら、男の子が「ウバタマ」と。え?「ウバタマって?」。恐る恐る帽子を取ってみると…ぎゃあぁぁぁ!!!これが、ウバタマ?この時はじめて、ウバタマムシというタマムシがいることを知ったのです。