やげん堀の七味唐辛子



創業は寛永2年、約370年続いておりますまさに老舗。この七味がございますと、焼き鳥やお蕎麦の美味しさ倍増。東京・浅草寺門前の「やげん堀」、長野・善光寺門前の「八幡屋」、京都・清水寺門前の「七味屋」が日本の有名な三大?薬味屋さんだとか。七味とは申しましても、お店によって材料は色々。「やげん堀」では昔から変わらず、生唐辛子、焙煎唐辛子、黒ゴマ、陳皮、山椒、ケシの実、麻の実の七味をブレンドしているそうです。

この「やげん堀」、大好きなのですが、今回ブレンド係でしたお姉さま(o)はなかなかに愛想の悪い方でして、「大辛、中辛、小辛とありますが、その違いは?」と訊ねたところ、面倒くさそうな表情で
o「え?」
e「ただ辛さが違うだけですか?」
o「は?そうですが」
e「辛さ加減というのは、それぞれずいぶん違うのでしょうか?」
o「違います」
e「そうですか…では、人気があるのは?」
o「中辛です」
e「では、中辛を」
ブレンド開始。さすがに、袋にざっと7種類をブレンドする手捌きはお見事。でも、お客様商売なのですから、ねぇ。渥美清さんあたりに「なんだいなんだいお姉ちゃん、そんな湿気た表情で七味をブレンドされたんじゃあ、せっかくの香も…」などと、軽くひやかしていただきたいわぁ、と。