罰ではなくご褒美として



コンサートに慣れている人達がどのように、あの静寂と緊張感漂う空間で心地よく音楽に身を委ねているのか、を考えてみました。

如何に物音をたてないか。スーパーの買い物袋のようながさがさと音のする物は会場に持ち込まない。花束のセロファンもパリパリいうので会場内には持ち込めない公演が増えています。なるべく受付に預けてしまいましょう。入口で束で渡されるチラシ類も膝の上においておくとうっかり、バサッと演奏中に落としてしまう事がありますので注意しましょう。体調が悪かったり、睡眠不足で絶対に眠ってしまいそうな時には(行かないのが一番ですが)なるべく単独ではなく、もしもいびきをかいてしまった時には起こしてもらえるようにする。風邪気味で咳き込みそうな時ににはドアの近くに席を確保して、ひどく咳き込んでしまったら静かに退出する。軽い咳き込みの時には、なんとか曲間、もしくは演奏が盛り上がって大きな音の時に紛れて咳をする。

うわ、書いていて嫌になってまいりました。これではクラシックのコンサートを堅苦しいと感じる方をますます増やすだけですね。周りの方々の迷惑にならない。これが基本ですので、ごくごく普通のマナーを身に付けた大人でしたらまったく問題はないかと思います。ポップスでもジャズでもロックでも演歌でも、音楽がお好きでしたら是非クラシックのコンサートにも足をお運びいただき、その、時には神様からのご褒美とも感じられる素晴らしさに触れ、至福の一時を経験していただきたい、と願っております。