頬を伝う涙



今朝、自分の頬を伝う涙に驚き目が覚めました。そう、目覚める直前まで悲しい夢を見ておりました。夢…

自転車に乗り、風をきり走る私は前方に二頭の雌のライオンを見つけます。どうしてこんなところに、ライオンが?知らんぷりして通り過ぎたつもりが、ふと気配を感じ振り返ると二頭がすぐ後ろを走り追ってきています。

逃げたら余計に危ないと判断をし、ブレーキをかけたところで自転車ごと道に押し倒され、脇腹に鋭い爪を、手には強い歯を感じ、あ、死ぬんだわ、と。ん?でも甘噛み、これは助かるかも、と必死で耳の後ろや頭を撫でると、ごろんと横たわり警戒した様子もみせず甘える二頭。

なんて可愛い子達。でも、ここは住宅街。このままにはしておけないわ、と通りがかりの親子連れに目で助けを求め、通報ですぐに駆けつけた警察官らによって麻酔吹き矢が彼女らに打ち込まれます。私の事を信じきって身を委ねてくれているのに、彼女は私の手を握りしめたまま気を失って、私は涙しながら謝るのです、「ごめんね、ごめんなさい。死ぬ訳じゃないからね」。


母に話したら笑われました。数年に一度あるんですよね。夢の中で泣いてしまい、その涙で目が覚めることが。前回は4年ほど前。火事の中、逃げ遅れた私に恋人が「今、助けに行くよ」と言うのを「お願い来ないで。来たら貴男まで死んでしまう。絶対に来ないで、来ないで!」と叫ぶのに、結局彼は来てしまって「もう…どうして来てしまったの」と涙する私、という夢でした。うーん、夢ですと、ずいぶん安っぽいシチュエーションでもぼろぼろと泣いてしまうようで。