初恋と初ライブ



その後、ミニメイクパレットをプレゼントして下さるというのでディオールビューティー表参道へ。例によってお試しコーナーであれこれ遊んでおりますと、BGMになんとSUZI QUATROが!

実は彼女に関しては特別な思い出がございまして。中学の頃、私は彼女の大ファンで、洋楽好きの友人達との語らいの中で、いつも「スージー・クアトロだーい好き」と言っておりました。ある日の事、その当時のBF、と申しましても初恋の人なのですが(嗚呼、今思いだしてもときめいてしまいます)「ちょっと話があるから」と廊下に呼ばれドキドキしながらまいりますと彼はウドー音楽事務所の封筒を手に「スージー・クアトロ好きだった言ってただろ。2枚あるから一緒に行こう」と。「きゃあきゃあ!」嬉し過ぎ。幸せ過ぎ。

で、そのお誘いを母に伝えましたところ即座に却下。奈落の底へ。泣いて「行きたい」と抗議しても母は「まだ中学生で、男の子と夜のライブなど、絶対にだめです」と。「でもせっかくチケットも買ってくれたんだし」・・とすがると「では、私が一緒に行ってあげます」。という事で、BFには事情を説明して謝り、チケットを母が買い取り、まだ小学生だった弟と三人で聴きに行ったのですよ。忘れもいたしません、東京厚生年金会館。観客が少なかったので、前の方へ皆で移動して小さなライブハウス状態。最高にかっこよかったです、スージー・クアトロ。BFと一緒ならもっと、だったのでしょうが幸せな一時でした。

そう、ライブが終わって浜松町の駅に戻るあたりまで、三人とも耳が聞こえない状態になっておりましたので、今では考えられないような大音量だったのでしょう。「ロックのライブというのは鼓膜を痛めそうなほど大きな音なのだわ」と驚いたのですが、あのライブより大きな音のライブというのはあれ以来、経験しておりません。