持ち込み禁止



会場に入ります時に、私は知人にプレゼントしていただいたイングリッシュ・ローズの花束を手にしておりました。すると係員の方がその花束を見て「こちらは生花でしょうか?申し訳ございませんが、生花は会場には持ち込めない事になっておりまして。受付にお預けいただけますでしょうか」と。そうなのですか。何故?と思いながらも、その花束を手荷物と共にロッカーに預けました。

会場で美しい花の絵を観ながらも、時折「どうして生花は持ち込めないのかしら」「花が病気かもしれないから?まさか絵のバラに病気が移ったり、虫が絵のあまりの精密さに本物と間違えて絵に付いてしまうとでも?」「それとも、香りが邪魔?」などとあれこれ考えてしまうものですから、思い切って係員の方に伺ってみる事にいたしました。その答えは、と申しますと「今回は全ての絵がガラス付きのケースに入っておりますが、そうではない状態で展示される事もございまして。まずそういった事はないかとは思うのですが、花粉などが飛び、絵を傷めてしまう可能性もございますので、美術館内への生花の持ち込みはご遠慮いただいております」とのお話でした。なるほど。

※こちらも、この日知人にいただいた「Charles Rennie Mackintosh チャールズ・レニー・マッキントッシュ