28 アルミニユーム礦(ボーキサイド)



南洋

アルミニウム鉱、ボーキサイト(Bauxite)。白、灰、赤等の色で輝きはなく、土状、塊状。その名の通り、アルミニウムの原料となる鉱物で、軽金属として広く使用されています。身近な所ではアルミ缶、調理器具、アルミサッシなどでしょうか。

主産地、南洋とはまた大雑把な、と思っておりましたらこのようなお話が。「アルミニウム鉱は赤道直下、熱帯性土壌に産する。熱帯にしか存在しないのではなく、そのイオン化傾向の大きさから、化合物としてしか存在せず、現実的に使えるのは、熱帯性のラテライト性土壌(?)から採れる酸化アルミだけになる。結果、赤道直下が産地になる。 」

ラテライト(laterite)土壌とは、熱帯地域に広く分布し、鉄やアルミニウムの酸化物や水酸化物を主成分とする、硬化した風化生成土壌。紅色をしているので、紅土とも。土壌学的にはオキシゾル(oxisol)と呼ばれているそうです。

最近の技術では4トンのボーキサイトから約2トンのアルミナ(白い粉末の酸化アルミニウム)を精製することができるのだそうです。そして2トンのアルミナ粉末からは1トンのアルミニウムを精錬することができるのだとか。驚き。なんと無駄の少ない。