25 方鉛礦



ホウエンクワウ 新潟縣 葡萄礦山

(Galena)PbS 鉛の最も重要な鉱物です。鉛は昔から使われていた金属の一つでありローマ時代には水道管に使用されていました。現在でも自動車の鉛蓄電池、半田、放射線遮蔽材料など様々な用途に用いられています。

先日id:DocSeriさんに教えていただいた堀秀道さんの『楽しい鉱物学』。とても良いご本のようですね。昨日一部分を読む機会があったのですが、専門的なお話ですのに初心者にもたいへん解りやすく書かれておりまして、手元に一冊欲しくなりました。ちょうど一昨日まとめて本を買ったばかりですので、これから欲しい本リストに入れておく事にいたしましょう。この『楽しい鉱物学』の最初の部分で、今日ご紹介の方鉛鉱について触れられておりますので少しだけ本文を。(※問題があるようでしたらすぐに削除いたします)

楽しい鉱物学―基礎知識から鑑定まで
堀 秀道 (著) ISBN4794203799

『第1章 鉱物を鑑定する

鉱物はいろいろの性質を持っている。色が赤いとか、重たいというのも性質である。一つの鉱物の性質はほぼ一定している。辰砂(しんしゃ)は赤色だ。色の白い辰砂というものはない。方鉛鉱(ほうえんこう)は重たい。軽い方鉛鉱というものはない。
 しかし、鶏冠石(けいかんせき)は辰砂のように赤いし、方鉛鉱のように重たい鉱物はほかにもある。けれども辰砂は鶏冠石よりずっと重いし、鉛灰色のひじょうに重い鉱物で、軟らかく、サイコロ形に割れる性質を持つ鉱物は、まず、方鉛鉱しかない。』

鉱物というのはこのように鑑定していくのですね。方鉛鉱は重たい、のですか。この小さなガラス容器に入っている量では、微かにしかその重たさを実感する事は出来ません。