ノミの夫婦



カブトムシ、元気いっぱい育っております。教えていただいた通り、最初薄くて心配した色も赤茶から焦げ茶、今は黒々として一人前、いえ一匹前です。メスが圧倒的に大柄なのでバランスが悪いのではないかと心配していたのですが、それも杞憂だったよう。

先だってのある夜、母が「みんなー、来てー。見てごらんなさい、カブトムシ達が仲良くしてるからー!」と飼育箱の置いてある玄関で叫んでおりまして、娘とちょうど遊びに来ておりました姪っ子が玄関へ向かいました。その直後「ぎゃー!きゃー!うわぁーん!」と阿鼻叫喚。何事かとリビングから廊下を見ますと、必死の形相でこちらにむかって走ってくる、姪と娘。その後ろにはぶぉーん、という凄い羽音を響かせながら飛び回る黒い影が。どうやら元気いっぱいのメスが飛んでしまったようです。この逃げてまいりました2人は昆虫類が大の苦手。ようようリビングに走り込んだところでドアを閉め、私は泣き叫ぶ姪を抱きかかえ、ユーティリティーに魚採り網が置いてあったのを思いだし、それを手にして再び廊下へ。まだぶぉんぶぉん飛び回るカブトムシを呆れたように見ている母へ網を手渡し、なんとか捕獲。

飼育箱に戻すとすぐに、オスの所に駆け寄って行ったのだとか。ラブラブなのね。という事で、我が家のカブトムシは仲睦まじい蚤の夫婦、なのです。