空気が無くなる日



先日、スカイパーフェクトTVのチャンネルをあれこれ変えておりましたら、なにやら古い日本の映画を放映しておりました。番組内容を調べると「これが幻の特撮映画だ!」という特集の中の一本で『空気が無くなる日』という日本映画でもごくごく初期(1949年)のSF映画だとか。

75年に一度のハレー彗星の影響で、地球上から空気が無くなり皆死んでしまうらしい、という噂が広まり村はパニックに。お金持ちは自分たちだけは生き延びたいと、タイヤのゴムチューブを買いあさります。手に入れることの出来ない人々は、余所行きの着物に着替え、手を合わせてその時を静かに待つのですが、結局は何も起こらなかったというお話。SFとはいっても、間違った噂に翻弄される人々の様子が明るく、おもしろ可笑しく描かれていて、たいへん楽しめる映画でした。

それにいたしましても、ゴムチューブ1、2本分の空気で皆より数分、数十分長く生きたところで、いったいどうだというのでしょう。かえって恐怖を感じる時間が長いぶん、辛いのでは・・・。