血糊



塩辛の後にこの話題はどうかとも思ったのですが。

先日、あるヘアメイクさんと少しだけですがお話をする機会がございました。先日まで数週間、○木京香さんのドラマの撮影のお仕事をなさっていたというお話でしたので、きっと腕がよいと評判のヘアメイクさんなのだと思います。

その方のお話によりますと、女優さんというのは夜中に撮影する事も多く生活が不規則になりがち、そして煙草を吸われる方が多いので実はお肌がとっても荒れている方がほとんどなのだそうです。それを、すべすべのお肌に見せるのも腕の見せ所とか。デジタルハイビジョンなどは女優殺しと言われているそうで、毛穴はもちろんプロが見ればどの部分にどのファンデーションを塗っているのか、種類と境目までわかってしまうのだとか。「あれは、女優を撮るものではなく、自然を撮る物ですよ」と。

医療物のドラマの場合などには切り傷、すり傷、打撲など(よほど重症のものは特殊メイクさんが入るそうなのですが)簡単なものはメイクさんが作ってしまうのだそうです。で、血糊。血糊というものがちゃんと商品として売られているのだとか。この血糊、何で作られているのかわかりませんが、とっても苦い物なのだそうです。ですから、あの口から血を吐く、というのはかなり辛い演技なのだとか。でも、甘くて美味しかったりしたらかえって苦しい顔が作りにくいかもしれませんし。あ、でも幸せそうな笑みを浮かべながらも大量の血を吐いて死んでいく…などという役の時には美味しいほうがいいかも。