続トンカツ



キャベツにはレモンとお醤油というお話。トンカツにもソースはつけないのかと思いましたらそうではないのだそうです。

レモン醤油味でいただくのはキャベツだけ。
トンカツにはソースをかけますが、
カリッと揚がった衣にソースをかけるのは惜しいような気がしますから、
小皿にソースを用意しておいて、
トンカツの切り口というか、
その切断面にソースをからませて口に運ぶといいと思います。

なるほど。ソースは切り口に、ですね。食にこだわり、お上品なお店でさっくさくのトンカツしか召し上がった事がないのでは、と思わせる、このメールを下さった知人ですが、そうではないようです。以下はこれもまた、まさに垂涎のカツ丼、長野県の信濃大町市にある、トンカツ屋さんのお話だそうです。

どんぶり鉢に熱々のご飯が盛ってあり、
ご飯の上に山ほどのキャベツの千切りが
「これでもか!」というくらいのっかっています。
またそのキャベツの上にトンカツが「ドッカーン」とのっかっていまして、
「秘伝のタレ」とかがトンカツの衣が見えないほど
「ベチョベチョ」に振りかけられているんだけど、
これがまた美味しいのなんのって・・・。
大町市といえば、あの黒部ダムの建設基地となった町ですから、
多分、建築現場で働く作業員の方たちのために開発?された
食べ物だと推測されます。
左手でどんぶり鉢を抱えながら、
ご飯とトンカツとキャベツを一緒に口の中に頬張り、
時折、添えられた野沢菜に手を伸ばす・・・。
まあ、あまり上品とは言えない食べ物・食べ方といえばそれまでなんですけどね。
今は観光地として賑わっている黒部ダムですが、
建築当時には多くの作業員の方たちが生命を落としたところでもあります。
そんな黒部ダムに想いをはせながら、
生命を維持するために食べるということはこういうことなんだなぁ・・・と考える時、
何故かシミジミと美味しいのです。

美味しそう。大町市まで食べに行く訳にもまいりませんので、自分で再現してみようかとも思ったのですが、問題は「秘伝のタレ」。ブルドッグのとんかつソースでは・・・ダメなのでしょうね。