アザミ



おやきの具材として使われておりましたアザミについて興味深いお話を伺いましたので、ご紹介を。

アザミのおやきというのは、沢アザミの葉を入れたもののことですね?
春になると、
アザミやタンポポは太陽の光をいっぱいに浴びようとして、
その葉を大きく広げます。
葉が地面に広がり、立ち上がっていない状態のことを
「ロゼット」と呼びますが、
このロゼットの状態の葉はとても柔らかくて食用に適します。
もともとロゼットというのは「薔薇の花びら」のことで、
いつしか薔薇の花びら状のものをロゼットと呼び慣わすようになりました。
女性の胸を飾るコサージュ状のものをロゼットと呼ぶのも、
このような意味があるのです。
アザミのおやきは美味しいですね。
また、沢アザミの根っこは「山ごぼう」と呼ばれているのをご存知でしたか。
ごぼうは味噌漬けにしても美味しいし、
漬け物にしても美味しいですよ。

存じ上げませんでした。驚いて少々お勉強をしてみましたところ「山ごぼうの味噌漬け、として観光地の土産物店などで販売されているものはヤマゴボウではなくアザミの根ですから安全ですが、本物のヤマゴボウは食べると危険です。ご注意を」だそうです。そうだったのですか。今の今まで、山ごぼうの根はヤマゴボウの根だとばかり思っておりました。伺っておいて良かったです。