「舞歌の至芸」
一昨日は、大手町座 第11回 亀井広忠プロデュース能楽舞台「舞歌(ぶが)の至芸」
〜当代観世宗家・観世清和、梅若玄祥、観世銕之丞 最高峰のシテ方三師競演による能楽観世流の神髄〜 へ。
ホール能というものを観ましたのは初めて。装束も付けず、何もない舞台で演じるのは、かえって芸だけが見えて難しいものなのではないかと感じました。
亀井さん曰く、能楽界の上から数えて一、ニ、三、四、五が登場。せっかくなので難易度の高いマニアックな演目を選んだとのことで、
幽玄という言葉が思い浮かぶ、音もなく滑っていくかのような動き。朗々と響く謡い。何より驚きましたのが、演目が始まった瞬間に場の空気が変わること。そして終わった瞬間に日常が戻ってくる、その差が凄い。今の今まで100歳の年老いた小野小町だったのに、ぱっとおじさまに戻るのです。いやはや。
久々に、能楽堂に行きたくなりました。