Mille-Feuille aux Fraises   Toshi Yoroizuka



はい、行ってまいりました、トシヨロイヅカ・サロン。
7時少し前にまいりますとお店の前に人影なし。店内から出てまいりました午前と同じ係りの方が、「今ですと8時45分のご予約になります。遅い時間の方がよろしいですよね?よろしければ今すぐでもご案内させていただくことができますが」、とのこと。まあ、ラッキー。もちろん、今すぐでOK。
ショップがお休みですので、店内は本当に静か。コートは後ろの壁面のコート掛けへ、バッグはカウンター下の棚へ。初めての利用ですのでまず係りの方から、「火曜日以外はショウケースの中のケーキをご注文いただくこともできるのですが、本日はメニューのデザート7種類のみとなります。飲み物は、紅茶などの他、ケーキに合うアルコールのご用意もございます。ご利用はお待ちのお客様がいらっしゃいますので申し訳ございませんが1時間以内のご利用をお願いいたします。会計はカウンターで承ります」、といった説明を受けます。
メニューは、モンブラン、スフレ、シュー・ゴルゴンゾーラなどどれも美味しそう。迷ってなかなか決められませんので、「今の季節のお薦めは?」と伺いましたところ、「そうですね。いちごが旬ですので、ミルフィーユが人気です」とのこと。では、と、ミルフィーユと、マスカット&レモンのオリジナル・ティーを注文。
ここで店内を見回しましたところ、席は7席ではありませんでした。あまりきょろきょろもできない雰囲気でしたが、15席ほどあったのではないでしょうか。女性同士、カップルの他、意外なことに男性1人、男性だけのグループも多数。デートの下調べでしょうか?火曜日が比較的空いているのは、ショップがお休みというだけではなく、鎧塚さんが火曜日のみ、お休みなのだそうです。火曜以外は、ほとんど毎日カウンターに立っているとのこと。
まず紅茶が運ばれ、3分計の砂時計がちょうど落ちきるころ、ミルフィーユが出てまいりました。おお、見事です。トップのアイスクリームはピスタチオのアイス。まずこちらを一口。そして、さくさくのパイにナイフを入れ、カスタードクリーム、イチゴと共に口へ。美味しいです。パイが焼きたてだからでしょうか、この積み上げ方ですのに、ぐちゃっと崩れずナイフがざくっと入るのです。なにこれ?という驚きの美味しさではございませんが、普通のものを普通に作ったものが一番美味しい、という鎧塚さんらしい一皿。
座高がよほど高くないと、デザートを作る手元はなかなか見ることができないのですが、他の人たちの注文が完成するたびに、皆で、(お、あれも美味しそう)と流し目でチェックを入れるのも楽しいもの。お茶を飲みながらゆっくりと語らう、という雰囲気ではございませんので、皆さん食べ終えるとたいていすぐに会計を。私もゆっくりミルフィーユと紅茶をいただいても、お店におりましたのは30分ほどでしたでしょうか。
週末はやはりたいへんな混雑で、午後3時頃にはラストオーダーまで予約が入ってしまうことが多いとのこと。「平日は運がよければ、キャンセルが出てすぐに席に案内されることもありますが、まずないです」、とのお話。サロンを利用した後は、店外の大行列に並ばずとも、店内でケーキを買い求めて帰ることができるのだそうです。これは嬉しいです。
さて、次回は少々混んでおりましても、ぜひ鎧塚さんがカウンターに立たれる、火曜日以外に訪れてみることに。