大銀杏



孫を抱いて散歩。
近くの神社には、天然記念物に指定されている大銀杏が。境内に足を踏み入れますと、そのあまりに見事な姿に思わず歩みが止まるほど。大きく大きく広がる枝から落ちた銀杏の葉は、地面にふんわり丸く敷き詰めた大きな黄色いカーペット。その上を、足元を慎重に確かめるように静かに歩く一匹の猫。私も、ゆっくりとふわふわのカーペットの上を進み、大銀杏の下に孫と座り顔を見合わせにっこり。風が吹くと、吹雪のように黄色い葉が降り注ぎ、現実のこととは思えない美しさ。桜吹雪は音もなく花びらが降り注ぎますが、銀杏の吹雪はザワザワ、カサカサ。