エレベーターで



一昨日のこと。事務所の入っておりますビルのエレベーターに1階から乗り込みましたところ、パネルの前にいた年配の女性が、「何階ですか?」、と。パネルを見ますと、点灯しておりましたのは7階のみ。目的階である、「4階をお願いいたします。恐れ入ります」、と答えたのですが、押してくださったボタンは『3』。私が「あ」、と言いますと、「あら、ごめんなさい、違っていたわね」、と続けて押してくださったボタンは『2』。私の声が小さく、きちんと伝わっていなかったようです。
「すみません4階なんです」、と手を伸ばし自分で『4』を押した後、『2』と『3』の点灯したボタンを軽い連打で消すと、「あらあ、そんなことができるのねぇ」、と隣におりましたご主人と二人で目を丸く。この間、ほんの3秒ほど。「はい、そうなのだそうですよ」、などとちょっとしどろもどろになりつつ、自分のあまりに手際のよさに、なんですか照れくさくて思わず俯いてしまいました。