静かなバーで



イタリアのバール、日本のバー。どちらもBarで綴りは同じですが、バールは明るく賑やかで開放的、バーは落ち着きがあって静か、と雰囲気はまったく違うもの。ミラノでバールへはずいぶんまいりましたが、日本のバーにはもう久しく行っておりません。そう、膵炎で入院する前日にまいりましたのが最後ですので、かれこれもう半年。
たとえ病気が完治したとしても、もうお酒はやめようと決めてはいるのですが、このところどうにもバーに行きたくてしかたありません。一つには、ミラノで飲んだノンアルコールのカクテルがあまりに美味しかったことも。そうだわ、お酒を飲めなくてもバーには行けるじゃないの、と。そして、もう一つ。飲めなくなるまではあまり意識をしたことはなかったのですが、美味しいお酒を味わうだけではなく、バーの雰囲気が好きだ、ということ。例えば、お寿司屋さんで食事をしながら、喫茶店でコーヒーを飲みながら、バーでお酒を飲みながら、の語らいというのは、それぞれにまったく違うものですしね。
ということで、今、静かなバーでグラスを傾けたい気分。うずうず。