展示作業



この日は、午前10時より展示作業。準備はIさん、Kさんがしっかりと整えておいてくださったものの、どのページをどう見せるか、キャプションの内容チェックなどは、本の持ち主が一番よくわかるであろうとのことで私も参加。前夜倒れられたaquioさんも、まだ本調子ではないものの、少し遅れて駆けつけてくださり、まずは4名で作業開始。
しかけ絵本を開いて読むことはいつもしておりますものの、展示作業は初めての経験。慣れていらっしゃる皆さんの手元を見つつ、見よう見まねでお手伝い。アクリルケースを外し、展示位置、展示方法を確定し、ピンやクリップ、てぐす等を使い、本を固定し、キャプションを貼り、アクリルケースを戻して完成。大好きな飛び出す絵本相手ですので、楽しい作業ではあるのですが、二百数十冊の本を展示いたしますのには思いのほか時間がかかり、なかなか思うように捗りません。普段デスクワークばかりで体を動かしての仕事をしておりませんので、すぐにへとへとになってしまったのですが、昼食に、しこしこの歯ごたえの鯛の薄切りと胡麻だれが至福の美味しさ、『よし田』の鯛茶漬けをご馳走していただき元気復活、作業再開。
この日はビルがちょうど休館日ということもありエアコンが入っておりませんで、会場内は思わずTシャツもGパンも脱いでしまいたいほどの暑さだったのですが、まだ恥じらいを中途半端に捨てきれていないお年頃。サンダルを脱いで裸足になるに留めることに。
さて、本の展示というのも、ちょっとのことでずいぶん見栄えが変わるもの。このあたり、aquioさんは、さすが博物館の館長さん。ほんの少しアドバイスをしていただくだけで、うわあ、ぜんぜん違うわ、という仕上がりに。素晴らしい。
途中、お手伝いの方にも数名入っていただき、なんとか7時過ぎに本の展示は終了。会場を後にする頃にはもう、暑さと疲れでぼーっとしていたものの、夕食にまたまた魚屋さんが経営しているという居酒屋『魚松』で、美味なるお魚料理を鱈腹ご馳走していただき、再び元気復活。
タクシーでホテルに戻り、お風呂で一日の労働の汗を流し、ベッドにもぐりこみ、ゆっくり休ませていただきましたが、翌日伺ったところ、Kさん達スタッフは夕食後会場に戻り、なんと明け方4時過ぎまで作業を続けて、パネルの展示や最終チェックなどをしてくださったとのこと。本当にお疲れさまでした。
小さなお顔に美しく長い黒髪、すらっと背が高く、『夕鶴』のつうか、『羽衣』の天女か、といった風情のKさんのどこに、あの体力と気力が隠されているのでしょうか…。