杉を想う



杉花粉の皆さまよりもやや遅れまして、毎年この桜の季節になりますと、喉が痛み、目や鼻がむずむずし始めます。時期から考えますと、檜花粉症でしょうか。
「花粉症」で検索をしておりましたら、最近、林野庁では花粉たっぷりの杉を伐採し、新たに無花粉杉なる花粉を付けない杉を植林することを奨励しているのだとか。これもまた、山に大きな歪みが生じるような。旅行で時折訪れる程度ではありますが、雑木林、自然林の豊かで美しいこと。かつて日本の山はどのような姿であったかを、本来どうあるべきなのかを、政策を検討する折に、少しお考えいただきたいように思います。
そういえばたまたま昨日、「お山の杉の子」という童謡の歌詞を読む機会がございました。禿げ山に植えられ、椎の木に負けるものかと立派に育った杉の木も、今ではすっかりやっかいもの扱いで伐採。そして再び禿げ山となった地に、無花粉杉の子を植林。どこか、何か、間違っているような。