人形/その2



今日も、人形について教えていただきましたメールの続きをご紹介。

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浄瑠璃は現在の愛知県の矢作市に住んでいたとされる女性で、
矢作長者と呼ばれた夫婦の娘にあたります。
この夫婦には子供がいませんでした。
そこで、夫婦は近くのお寺に子供が授かるようにと祈願します。
で、生まれた娘を「浄瑠璃」と名付けます。
そのお寺のご本尊は「薬師如来」。
薬師如来は瑠璃色に光り輝く世界にいると信じられていたことから、
授かった娘を浄瑠璃と名付けたのです。
ですから、「るり寺」とか「瑠璃寺」という名のお寺の本尊は、
薬師如来であると考えてもいいでしょう。
浄瑠璃が生きていた時代は、あの平氏の一門が日本を支配していた時代です。
平氏の時代ではありましたが、
この矢作長者は源氏のシンパだったのですね。
ある日、その矢作長者の家に源義経が訪れます。
そして、若かった義経浄瑠璃は恋におちてしまいます・・・・。
義経平氏討伐の旅の途中でしたが、
母の形見である「薄墨」と名付けられた横笛を浄瑠璃に与え、結婚を約束しますが、
義経は兄の頼朝の追われて平泉で殺されてしまいます。
義経の死を知った浄瑠璃は悲しみ、自らの命を絶ってしまうのですね。
そして、その義経浄瑠璃の悲恋の物語は、
琵琶法師たちによって後世に語り継がれていくのです。

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なんと興味深いお話。明日は、その3を。